エンジンが全くかからない車でも買取をしてもらえるの?廃車にするしかないの?

 

「エンジンがかからない車でも買取してもらえるのかな?」

「エンジンがかからない車って廃車するしかないの?」

何て疑問はありませんか?

車は動くのが大前提で、動かない車は買取りしてもらえない。

そう思っているあなたはエンジンがかからない車をおもちで、こんな車は売ることができないと思って諦めている方でしょう。

しかし今では動かない車であっても買取りしてくれる業者があるのです。

今回はエンジンがまったくかからない車でも買取りしてもらえるのか、廃車にするしかないのかについてご紹介します。

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エンジンがかからない車でも買取りしてもらえるって本当??

エンジンがかからない車は、もはや車としての機能を果たしていないわけですので、車を廃車にするしかないとお思いの方が多いです。

しかし実際のところ、エンジンがかからない車でも買取りしてもらえるのは、今としては常識になってきています。

ではエンジンがかからない車でも買取りが可能なのか、その背景についてみていきましょう。

海外へ輸出される故障車

最近では世界の発展途上国を扱った番組が増えていますが、その番組で映っている車はトヨタなどの日本メーカーの車が多いです。

ハイエースのように人がたくさん乗れる車はバスとして利用されていますし、ハイラックスのように荷物がたくさん積める車は農業などの仕事に使われています。

またオフロードを走るときは三菱・パジェロのような4WDが人気です。

エンジンがかからない車は日本で需要がなくても海外では需要があります。

エンジンがかからないといっても、タイミングベルトが切れてしまってエンジンの修復が不可能なものもあれば、修復可能なものもあります。

また長期間放置されていた車はボディにサビや塗装剥がれがみられ、タイヤはエア抜けして亀裂が入り、車内も湿気臭い状態で車に乗り続けることができない状態になります。

車の多くはゴム製品が使われていますし、電気系統にも支障をきたすでしょう。

そのような状態の車はエンジンの調子も心配されます。

なぜならエンジンにはエンジンオイルやミッションオイルなど、さまざまなオイルが使われており、それらのオイルは時間とともに劣化が進みます。

車屋さんで「エンジンオイルの推奨交換時期は5,000km以内または6ヶ月以内」というように、距離だけではなくて期間が記されているのはそのためなのです。

このようにエンジンがかからない車や、長期間放置されてエンジンに支障をきたしている車であっても、エンジンを少し修理するだけで海外へ転売することができます。

日本人の多くは車に少しでも不具合が出ると修理に出したり車を手放そうとしますが、海外では少々故障したところで簡単に修理して完全に修理ができなくなるまで乗り続ける傾向にあるのです。

ですので、故障した車であっても海外への販路を確保している買取業者は車を買取りしてくれますよ。

完全に故障した車でも買取りは可能

先ほどお伝えしたように、日本メーカーの車は海外で人気が高いです。

その理由は、日本メーカーの車は故障が少なく、高機能で、燃費性にも優れているからです。

もし海外現地で日本メーカーの車が故障したとしても、とりあえず走れる状態に修理して乗り続けているのが発展途上国の車の乗り方。

海外では日本のように法律で定められたような車検制度がない国が多いですので、とりあえず走れれば問題がないのです。

しかし車は機械製品ですし、ゴム製品や金属製品などの消耗品のかたまりですので、いずれかは部品を交換しなければならないときがやってきます。

そのため海外販路をもっている買取業者はエンジンが完全に故障した車であっても車を買取りし、まだ使える部品を取り外して海外へと輸出しているのです。

このようにエンジンが故障して丸車で車を輸出できないとしても、パーツを販売して利益をあげています。

エンジンがかからない=廃車になるとは限らない

スマートキーの電池切れ

エンジンがかからないからといって、エンジンそのものが故障していないケースもあります。

例えば最近ではプッシュ式のエンジンスタートの車が増えてきています。

ブレーキを踏みながらステアリングの横にあるボタンを押すことでエンジンがかかるしくみの車です。

このプッシュ式エンジンスタートの車は、スマートキーの電池が切れているとエンジンがかかりません。

これを故障と思ってしまう方がいらっしゃいますが、スマートキーの電池さえ新しいものにすればエンジンはかかるようになります。

電池の値段は数百円ですので、電池を購入して自分で電池を変えるだけでエンジンがかかります。
レクサス車のように、メーター部分に「リモコンキーの電池が消耗しています」という表示が出てくれれば、このような事態は防げるのですが…。

このように実は重大な故障ではないのに悪徳業者は車に素人のお客様に「エンジンの故障」などと伝えて、安い買取金額で車を買取ろうとするところもありますので気をつけてくださいね。

バッテリー上がり

エンジンがかからない原因はいくつかあるのですが、その中でも原因として多いのがバッテリー上がりです。

プッシュ式エンジンスタートの車だけでなく、キーを回すタイプの車でもそうですが、エンジンを始動させているのにまったく反応がないときがあります。

そのときはまずバッテリー上がりを疑ってください。

バッテリー上がりを起こしていると思われる場合は、車をACC(アクセサリー電源)の状態にしましょう。

ACCは、プッシュ式エンジンスタートの車はブレーキを踏まずにエンジンスタートボタンを2回押し、キーを回すタイプの車の場合は、キーを1回右にひねるとACCに入ります。

ACCの状態で、メーターランプがつかない、室内灯がつかない、エアコンが動かないなどの症状がみられた場合はバッテリー上がりを起こしています。

バッテリーはカー用品店はもちろんのこと、ホームセンターでも扱っているところがあります。

価格は数千円から性能のいいものであれば40,000円以内でありますので、車に適合したバッテリーを購入して可能であれば自分で取り付けてみましょう。

もしACCにして電装系が作動するのであれば、オルタネーターやセルモーターなどが故障している可能性があるので、車屋さんに修理を依頼するといいですよ。

買取査定のときは、単にバッテリー上がりを起こしているだけでも不動車の扱いになってしまい、買取金額は大幅に減額になります。

もし安い価格で修理できるのであれば修理をしてから買取査定に出すことで、大幅な減額を防ぐことができますよ。

エンジンがかからないときは原因を追求する

スマートキーの電池切れやバッテリー上がりが原因でなさそうであれば、ディーラーや修理工場で車を点検してもらうことをおすすめします。

原因が分かれば修理金額の見積りを出してもらい、修理するのかを検討しましょう。

買取査定のときにエンジンがかかるどうかは査定に大きな影響を与えますので、数万円で修理できるくらいの故障であれば修理したほうがいいですよ。

ディーラーの場合はリビルト品を使って修理してくれる場合がありますので、修理費用が安くすむときがあります。

リビルト品とは、ディーラーが修理した再生部品のことで、もし部品の在庫があればリビルト品で修理してもらうことができるのです。

私もリビルト品で車を修理してもらったことがありますが、修理後はとくに問題なく車を乗り続けることができましたし、もし部品が不具合を起こしたとしても、部品には一定の保証がありますので安心ですね。

エンジンそのものを交換するようなオーバーホールとなった場合は、数十万円から数百万円の費用が掛かる場合がありますので、そのときは修理せずにマイナス査定を受けたほうが賢明です。

エンジンがかからない車はもちろん自走することができませんので、ディーラーや修理工場に車を移動させるときはレッカーを要請しなければいけません。

ディーラーの場合はレッカー費用を請求される場合がありますが、一般の修理工場の場合は無料で車をレッカー移動してくれるとこがたくさんあります。

もしレッカー費用がかかるようであれば、JAFや任意保険に付帯しているレッカーサービスを利用するのも1つの方法です。

またエンジンが故障したまま買取業者に車を引取ってもらう場合は、ほとんどの場合でレッカー費用は無料です。

エンジンがかからない場合はきちんと原因を追求してから、車を買取査定に出すことをおすすめします。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

「最近車のエンジンがかかりにくいと思ったら、バッテリーの寿命がきているみたいだ…。充電して対処しても充電できないみたいだ…。こんな車は買...

エンジンがかからない車を高価買取してもらう方法とは??

エンジンがかからない車をいきなり廃車にしてしまうのは非常にもったいない話しです。

ご紹介したようにエンジンがかからない車であっても、買取業者は車を買取りしてくれますので、まずは買取業者から買取金額を聞くことを優先させましょう。

とはいっても、どこの買取業者がエンジンのかからない車を高価買取してくれるかが分かりませんよね。

そんなときに利用をおすすめするのが、ネットを使った「車の一括査定サイト(無料)」です。

一括査定サイトには何百社もの買取業者が登録されており、その中からあなたの車を高価買取してくれる業者を紹介してくれるサイトです。

一括査定サイトを利用するときは、あなたの個人情報と車の情報をサイト運営会社に送信するだけ。

早ければ数分後に買取業者が直接あなたに連絡をしてきますので、査定日時を決めて、車を査定してもらいましょう。

中古車査定士はエンジンがかからない車であっても、車がどのような状態かを確認し、買取金額をつけますので、その提示を受けてくださいね。

一般の買取業者以外にも、廃車買取業者といって、エンジンがかからない廃車になるような車を高価買取してくれる業者も場合によっては紹介してもらえますので、さまざまな買取業者の査定金額を聞いて、一番高く買取りしてくれる業者に車を売却しましょう。

一般の買取業者も廃車買取業者も、無料で車をレッカー移動してくれるところが多いですので、売買契約を結ぶときにレッカー費用については確認してください。

中には陸運局で行なう永久抹消登録手続きも無料でやってくれるところもありますので、お得に車を買取りしてくれる買取業者に頼りましょう。

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さいごに

今回はエンジンがまったくかからない車でも買取りしてもらえるのか、廃車にするしかないのかについてご紹介しました。

エンジンがまったくかからない車であっても、海外では簡単な修理を行なって車を乗り続ける国がありますので、その国に販路をもっている買取業者は車を買取りしてくれます。

また買取業者は丸車を輸出するだけでなく、どうしても修理が困難な車であると判断された場合は、使えるパーツを取り外して、パーツだけを輸出して利益を得ているところもあります。

車のエンジンがかからないからといって、真っ先にエンジンの故障を疑う前に、スマートキーやバッテリー上がりを起こしていないかを確認し、それでも原因がみつからない場合はディーラーや修理工場で故障の原因を追求してもらいましょう。

数万円程度で修理できるのであれば、マイナス査定を受けるより修理してもらったほうがお得になることが多いですので、修理をするのか、そのまま買取査定に出すのかを十分に検討する必要があります。

車を高価買取してくれる買取業者は、一括査定サイトを利用することで簡単にみつけることができますので、ぜひ利用してみてくださいね。

今回の記事を参考に、エンジンのかからない車を廃車にするのではなく、買取業者に車を査定してもらって買取りしてもらいましょう。

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