車のタイヤがパンクしているけど買取はしてもらえるの？廃車にするしかないの？

 

「車を売ろうと思うんだけどタイヤがパンクしている。買い取ってもらえるのかな？」

「タイヤがパンクしていると買取の査定額は下がるよね？」

「パンクしたタイヤは新しいタイヤに交換した方がいいのかな？」

何て疑問はありませんか？

車を買取りに出すときは必ず「査定」がありますが、タイヤがパンクしている状態で買取査定に出しても買取りしてくれるのでしょうか？？

廃車にするしかないのでしょうか？？

今回は車のタイヤがパンクしている状態でも買取りはしてもらえるのか、廃車にするしかないのかについてご紹介します。

タイヤがパンクしていても車は買取りしてもらえるのか？？

車のタイヤは自転車のタイヤと同じように、長年放置しているだけでもタイヤの空気が抜けていきパンクしている状態にみえます。

私も「この車いつ動かしてるんだろ？？」と思うほど動かされていない車が近所にあって、その車もタイヤがパンクしている状態ではなく、ペチャンコにエア抜けしているだけでした。

エア抜けしている場合は空気を補填すれば、基本的には車に乗り続けることが可能ですが、ただ一度エア抜けをしたタイヤはゴムの劣化が進んでしまっているのか、車に乗っていてもエア抜けが早いような気がします。

そのようなエア抜けの状態もあれば、釘などがささって完全にパンクしている状態では、タイヤを修理・交換しなければ走行することできません。
よってタイヤがパンクした状態で車を査定に出した場合は減点の対象になります。

ではいくら減点されるのか、タイヤは交換したほうがいいのかについてみていきましょう。

パンクした状態だといくら減点される？？

中古車査定士は車を査定するときに、JAAI(一般財団法人自動車検査協会)が出している得点表を基準に査定金額を割り出します。

その得点表をみると以下のようになっています。

	スペアタイヤ欠品	1.6mm 未満	1.6mm 以上	5mm 以上
19 インチ以上	―	－35	0	＋8
18 インチ	―	－30	0	＋7
17 インチ	―	－25	0	＋6
16 インチ	－27	－17	0	＋5
15 インチ	－22	－13	0	＋4
14 インチ	－18	－10	0	＋3
13 インチ以下	－16	－9	0	＋2

1点＝1,000円の計算で増減額を算出します。

残り溝についての得点表はあるのですが、タイヤがパンクしたときの得点については記載がありません。

ただ説明書きには「ひび割れ、亀裂、片べり、段べり等偏摩耗のものは残り溝に関係なく、1.6mm未満の減点とする」「タイヤ、ホイールが保安基準に抵触するものは原則として交換とする」とありますので、タイヤがパンクしている場合の減点は避けられないでしょう。

パンクしたタイヤは交換したほうがいい？？

タイヤがパンクしている場合は、パンク修理キットを使って修理する方法もありますが、欠陥のあるタイヤという扱いになりますので、どうしても減額されるでしょう。

減額を避けるためにタイヤの交換を考える方がいらっしゃるかもしれませんが、タイヤは4本で1セットのパーツですので、パンクしたタイヤだけ交換すると他のタイヤとのバランスが悪くなります。

とくにメーカーが違うタイヤを履かせると、タイヤの性能の違いからアンバランスになってしまうのです。

そう考えると4本すべてのタイヤ交換をしなければなりませんので、出費が莫大になります。

確かに新しいタイヤは残り溝が5mm以上になりますので、プラス査定になることは間違いありませんが、タイヤを購入する費用のほうが大きくなるのです。

「タイヤの値段ってそんなに高いの？？」と思われるかもしれませんが、あるディーラーで販売されているタイヤの価格は以下のようになっています。

	NEXTRY	ECOPIA NH100	Playz PX-RV	REGNO GR-X Ⅰ
225/50R18	29,376 円	―	37,908 円	40,824 円
225/45R18	30,024 円	37,260 円	42,444 円	46,008 円
225/40R18	33,696 円		―	51,408 円
215/45R18	―	37,800 円	39,312 円	43,416 円
225/55R17	23,436 円	28,944 円	34,128 円	36,936 円
225/50R17	27,000 円	33,480 円	35,640 円	38,664 円
215/50R17	25,704 円	31,752 円	33,912 円	36,828 円
215/45R17	25,920 円	31,968 円	34,452 円	37,260 円
205/60R16	18,036 円	22,032 円	23,112 円	25,920 円
205/55R16	19,764 円	24,300 円	25,488 円	27,756 円
205/50R16	18,468 円	―	―	―
195/60R15	15,552 円	19,008 円	19,980 円	22,356 円

ブリヂストンのタイヤの価格表ですが、タイヤ1本でこれだけの価格がするのです。

4本セットで購入すると少しはお得になりますが、ここから工賃がかかりますし、パンクしたタイヤの処分料が加算されますので、タイヤを新品に交換するとかなりお金がかかります。

しかも昔の普通車は15インチのタイヤを標準としている車が多かったですが、最近では17インチ以上のタイヤを標準サイズとしている車が多いですので、なおさら費用がかかるのです。

ディーラーよりかはカー用品店、国産タイヤよりかは輸入タイヤのほうが安く抑えられますが、それでも4本で10,000円を下回るようなタイヤはありません。

そう考えると、タイヤ交換せずにマイナス査定を受けたほうが結果的には損しないでしょう。

どうしてもマイナス査定を受けたくない場合はどうしたらいい？？

マイナス査定を避けたい場合は、タイヤがパンクしているままではいけません。
かといって、新品タイヤに交換すると莫大な費用がかかってしまいます。

そこで新品タイヤではなく、中古タイヤに履き替えることで費用を安く抑えることができるのです。

車屋さんに作業をしてもらうと工賃がかかりますが、今履いているタイヤをホイールから剥がして、購入したタイヤをホイールに装着するのは素人ではできませんので、そこは車屋さんに頼るしかありません。

先ほどお示ししたJAAIの得点表ではタイヤがパンクしているときの減額については具体的に書かれていませんでしたが、数万円の減額は避けられません。

中古タイヤで10,000円前後のタイヤがあるとそれを履かせたほうがマイナス査定を受けることなく、お得に車を手放せる可能性もあります。

ベストなのは中古の輸入タイヤがあるとかなり安い金額でタイヤをはめかえることができますよ。

私も車のタイヤがパンクした場合は、中古タイヤに頼ることがあります。

中古タイヤは安全性の心配をされる方もいらっしゃいますが、中古タイヤを取り扱っているショップではタイヤの表面はもちろんのこと、タイヤの内側の安全性も確認していますので、これまでに不具合を起こしたことはありません。

もし安い中古タイヤがある場合は、履き替えを検討するのも1つの方法です。

査定に出す前にタイヤをチェックしよう

タイヤがエア抜けしているときは、空気を補填すればマイナス査定の対象にはなりませんが、タイヤの空気がない場合は単なるエア抜けなのか、本当にパンクしているのかの判断は難しいですよね。

そんなときはJAFのようなロードサービスを依頼して、タイヤがエア抜けなのかパンクなのかを点検してもらうことをおすすめします。

なぜなら、悪徳な買取業者はタイヤがエア抜けしているだけなのに「タイヤがパンクしているので減額の対象になりますね…」と言いながら、本来は減額ではないのに減額してくるところもあるからです。

もしエア抜けなら空気を補填してくれますし、パンクしているのならそのまま買取業者に査定してもらうのか、中古タイヤに履き替えるのかを検討してください。

タイヤがパンクした車を高価買取してもらう方法とは？？

タイヤがパンクしていたとしても車を高価買取してもらう方法はあります。

とくにおすすめなのは、ネットを使った「車の一括査定サイト(無料)」です。

タイヤがパンクした車をどこの買取業者が高く買取りしてくれるのか分かりませんよね。

ネットで1軒ずつ買取業者を調べていてはキリがありません。

一括査定サイトを利用すると、あなたの車を高価買取してくれる業者を紹介してもらうことができます。

一括査定サイトの中には何百社もの買取業者が登録されているものもありますし、その中から数十社の買取業者を紹介してくれるサイトもあります。

タイヤがパンクしていても車を高く買取りしてくれる一般の買取業者の紹介もあれば、廃車買取業者を紹介してくれるサイトもあります。

廃車買取業者とは、一般の買取業者では高く買取りしてくれない廃車にするような車を高価買取してくれる業者です。

一般の買取業者と廃車買取業者では車の査定の仕方が異なるため、違った買取金額が算出されることが多いですので、一括査定サイトを利用して両方のタイプの買取業者を紹介してもらうことで車の高価買取が期待できますよ。

タイヤがパンクしていたとしても「どうせ買取りなんてしてもらえない…」と諦めるのではなく、一括査定サイトを利用して車を高く買取りしてもらってくださいね。

詳しくはこちらをどうぞ。

タイヤがパンクしていても高く買い取ってくれる業者を調べてみる(無料)

さいごに

今回は車のタイヤがパンクしている状態でも買取りはしてもらえるのか、廃車にするしかないのかについてご紹介しました。
車のタイヤがパンクしていても車を廃車にする必要はありません。

マイナス査定にはなってしまいますが、パンクしていても車を買取りしてもらうことはできますので、諦めるのではなく、一括査定サイトを利用してあなたの車を高く買取りしてくれる業者を紹介してもらいましょう。

「でもタイヤがパンクしているのになぜ買取りしてもらえるの？？」と思われるかもしれませんが、買取業者はタイヤショップや整備工場とつながりがあり、タイヤを卸価格で購入することができますので、安くタイヤをはめかえることができるのです。

タイヤさえはめかえればそのまま車を転売することができますので、タイヤがパンクしている車を買取りしたとしても十分に利益を出すことができるのです。

記事でもお伝えしましたが、買取業者に査定を依頼する前にはエア抜けなのか、本当にタイヤがパンクしているのかを必ず確認してもらってくださいね。

そうでないと悪徳業者に騙されてしまいますからね。

今回の記事を参考に、タイヤがパンクした車であっても買取査定に出して、車を高価買取してもらってくださいね。