「車を廃車にしようと思うんだけど、そのときはスクラップ工場に車を引取ってもらうのか、買取業者 に引取ってもらうのか、どっちが高く買取りしてくれるんだろ??」
車を廃車にする場合は、スクラップ工場に車を引取ってもらうというイメージが強いですよね。
しかし最近では廃車を買取りしてくれる専門店が自動車業界に参入しています。
買取業者とスクラップ工場のどちらに車を引取ってもらえば高く買取りしてもらえるのでしょうか??
今回は車を廃車にするときに、買取業者とスクラップ工場だとどちらが高く買取ってくれるのかについてご紹介します。
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もくじ
解体工場やスクラップ工場での廃車買取り
車を廃車にする場合は、解体工場やスクラップ工場に車を買取ってもらう方法があります。
では具体的にどのように買取りしてもらえるのかみていきましょう。
廃車する車を解体業者やスクラップ工場に持ち込んでも受け付けてくれない
解体工場とは、廃車にする車をバラバラにし、中古部品として転売できるものと、ボディやエンジンのように再利用できるものに分別している工場のことです。
スクラップ工場とは、ボディなどの金属を大型のプレス機や裁断機を利用して、金属の塊にする工場をいいます。
この2つの工場は似ているようですが、解体工場は「車」を扱いますが、スクラップ工場は「金属の塊」を扱っていることが大きな違いです。
つまりスクラップ工場では再利用できる中古部品を取り外すような作業は行なっていませんし、陸運局で行なう永久抹消登録手続きの代行も行なっていません。
また解体工場やスクラップ工場は、ディーラーや自動車販売店などから廃車にする車を受け入れているため、一般の方が車を持ち込んでも受け付けてくれないところもあります。
最近では、解体業者が依頼を受けたお客様のところへやってきて、廃車する車を引取ってくれる業者もありますが、そのような業者はまだまだ数が少ないです。
私は車を廃車にするときに、解体業者に車の解体を依頼したところ、レッカー車で車を無料で引取りにきてくれましたが、永久抹消登録手続きは自分でやらなければいけませんでした。
他にもたくさんの業者を当たってみましたが、一般の方が直接解体業者に車を持ち込んだり、レッカー車で引取りにきてくれる業者は本当にわずかです。
車を廃車にするときは、ディーラーや自動車販売店に依頼するのが賢明だといえます。
廃車する車に買取金額はつく
この記事をお読みの方は「車をスクラップとして売却したときは買取金額はいくらなのか」ということでしょう。
実動車の買取りの場合は車の状態や中古車相場によって買取金額が決められますが、車をスクラップする場合は素材の価値で買取金額が決められるのです。
車のおもな素材は鉄ですので、鉄の買取相場が、スクラップする車の買取相場に大きく影響してきます。
一般社団法人日本鉄リサイクル工業会の価格推移表では、平成30年8月時点で東京・中部・関西三地区の鉄の平均価格が1tあたり33,500円となっています。
ただこの平均価格は日々変動していますのであくまでも目安になりますが、先ほどの1tあたり33,500円という金額を使って、おおよその鉄の買取金額が算出できるのです。
普通車の一般的な車両重量が1.5t、軽自動車が0.8tで、車両重量の約半分が鉄できていると仮定すると、普通車は0.75t、軽自動車は0.4tの鉄が使われています。
つまり、鉄の買取金額は以下のようになります。
・普通車;0.75t×33,500円=25,125円
・軽自動車;0.4t×33,500円=13,400円
概算ですので、地域や金属買取業者によって金額は異なります。
ただこの概算は「車の鉄部分はこれだけの価値がある」ということを示すものであり、あなたにこの金額が入ってくるわけではありません。
スクラップ工場も利益を得ないといけませんので、鉄の販売価格だけで利益を出すのは無理です。
ここでは廃車にする車でもこのような価値があるということをご理解ください。
どこで廃車にする車のスクラップを依頼すれば高く売れるのか??
先ほどは解体工場やスクラップ工場に、一般の方が直接廃車にする車を持ち込んでも受け付けてもらえないとお伝えしました。
つまり車を廃車にする場合は、ディーラーや自動車販売店に依頼する必要があります。
スクラップする車であっても鉄資源の価値があることをご理解いただくために、鉄の買取金額の概算を出しましたが、具体的に車を廃車したときは高く買取ってもらうことはできるのでしょうか??
業者別に廃車にかかる費用をみていきましょう。
ディーラー・自動車販売店での廃車費用
以下は普通車の一例ですが、これだけの費用がかかります。
項目 | 備考 | 金額 |
①永久抹消登録費用 | 印紙代を含む | 450 円 |
②レッカー費用 | 距離により異なる | 20,000 円 |
③廃車登録代行手数料 | 10,000 ~ 15,000 円が相場 | 10,000 円 |
④解体費用 | 解体業者により異なる | 15,000 円 |
⑤リサイクル料 | 車購入時に支払い済み | 0 円 |
合計 | 45,450 円 |
「車をスクラップするのにこんなに費用がかかるの…」と思われるでしょう。
④の解体費用15,000円は鉄資源の利益分と相殺してくれたとしても、30,000~35,000円もの費用を業者に支払う必要があるのです。
①は陸運局に支払う費用ですので、全国で大差はありません。
費用を安くおさえるためには②・③がどれだけ安くなるかで左右されますので、一度業者に費用を確認
してみましょう。
ディーラーや自動車販売店は、基本的に新車・中古車などの実動車を扱う業者ですので、車の廃車を依頼すると結構費用がかかることを知っておいてください。
スクラップ業者の廃車費用
先ほどは、廃車する車を解体業者やスクラップ工場に持ち込んでも受け付けてくれないとお伝えしましたが、一部の業者は車の引取りを行なってくれます。
私が利用したスクラップ業者は、車のレッカー費用無料で、陸運局での永久抹消登録手続きは自分でしなければいけませんでしたが、シボレー・アストロを20,000円で買取りしてくれました。
エンジン不調の車で、自分がカスタマイズしたパーツをたくさん取り外したのですが、それでも買取金額をつけてくれたのです。
その業者に話しを聞くと「うちはこうやって出張で買取りをやっていて、引取った車をスクラップしても数十万円の売り上げになる」とおっしゃっていました。
普通車であれば10,000円以上で、軽自動車でも5,000円以上で買取りをしているそうですので、ディーラーや自動車販売店よりもお得に車を廃車にできますね。
廃車買取業者の廃車費用
最近では廃車する車を専門に買取りしている「廃車買取業者」が増えていることをご存じでしょうか??
先ほどディーラーや自動車販売店では数万円の廃車費用がかかることをお伝えしましたが、廃車買取業者はそれらの費用を無料にしていたり、高額で車を買取りしてくれます。
例えば廃車費用にはレッカー費用、廃車登録代行手数料、解体費用がかかりましたが、廃車買取業者はこれらの費用を無料にしているところがほとんどです。
つまり廃車買取業者に廃車を依頼した場合にかかる費用は、陸運局で支払う永久抹消登録費用だけでいいのです。
しかし廃車買取業者を利用して永久抹消登録費用を支払う人はほとんどいません。
なぜなら、ほとんどの廃車買取業者では0円以上の買取保証をしています。
例え数千円の買取金額であっても永久抹消登録費用は相殺されますから、あなたが支払うお金はありません。
一例をあげると、廃車買取業者のカーネクストでは、廃車にする車を以下のような価格で買取りした実績をもっています。
メーカー | 車種 | 年式 | 総排気量 | 積算走行距離 | 状態 | 買取金額 |
トヨタ | ウィッシュ | 2005 | 1,800cc | 252,000km | 実動車 | 10,000 円 |
日産 | ノート | 2005 | 1,500cc | 130,000km | 実動車 | 27,000 円 |
ホンダ | ビート | 1991 | 660cc | 150,000km | 不動車 | 2,000 円 |
三菱 | デリカバン | 2003 | 1,800cc | 180,000km | 事故車 | 0 円 |
マツダ | アクセラ SP | 2005 | 1,500cc | 170,000km | 実動車 | 7,000 円 |
よっぽど程度の悪い車の場合でも買取金額0円で引取ってくれますので、ディーラー・自動車販売店のように何万円もの廃車費用はかかりません。
このような理由では、世の中で廃車買取業者が増えており、廃車する車は廃車買取業者を利用する方が多くなっているのです。
廃車買取業者が商売として成り立つ理由
2005年に自動車リサイクル法が施行されてからは、廃車にする車の処理方法が明確にされました。
そのことで自動車メーカーはリサイクルしやすい車の設計に努めるなど、自動車業界全体でリサイクルへの意識が高まってきたのです。
廃車した車でも再利用・再使用できるパーツ・部品がたくさんあります。
車はおもにボディやエンジン等に使われている「金属」、タイヤやブッシュ等の「ゴム類」、内装等に使われている「繊維製品」から成り立っています。
これらは十分に再利用・再使用することができるのです。
エンジンやサスペンションなどは中古品やリビルト品として再使用することが可能です。
リビルト品とは、部品を一度分解して、消耗品の交換や洗浄などすることで再使用できるように作り上げた部品で、ディーラーで車の修理するときにリビルト品が使われるときがあります。
私もディーラーで車の修理を依頼したときに、部品があまりにも高額だったので営業マンにリビルト品をすすめられました。
リビルト品は、新品とほぼ変わらないものですし、部品の価格も新品の70~80%程ですので、修理費用が安くおさえられます。
シート、ドア、ヘッドライト、テールランプ、室内にあるスイッチ類などすべて再利用・再使用が可能で、これらを転売することで廃車買取業者は利益を得ているのです。
規模の大きな廃車買取業者では海外販路を確保しており、廃車にする車を少し修理して海外へ輸出販売することもあります。
海外を扱った番組では日本の自動車メーカーの車がたくさん走っているのを目にしますよね。
それらの車は、もともとは日本国内で乗られていた車ですが、日本で乗られなくなった車を再利用しているわけです。
外国人からすると、日本の車は性能がよくて壊れないため、大変人気が高いのです。
また日本人は型式が古くなったり、積算走行距離が多くなっただけで車を手放しますが、外国人からするとそれは信じがたい光景みたいですよ。
廃車にする車を買取業者に高く買取りしてもらう方法とは??
廃車にする車は、ディーラー、自動車販売店、買取業者に依頼する必要があることをおすすめしました。
ただこれらの業者はあなたのお住まいの近くにもたくさんあって、どこに依頼すればいいかが分からなくなるでしょう。
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複数の買取業者に車の査定を依頼して、一番高い買取金額をつけてくれた業者に車を売却しましょう。
先ほどご紹介した自動車販売店では、レッカー費用、廃車登録代行手数料、解体費用がかかるとお伝えしましたが、自動車販売店の中にはそれらの費用を0円にしてくれるところもありますので、1つだけの業者をみるのではなく、複数の業者をみるようにしてくださいね。
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さいごに
今回は車を廃車にするときに、買取業者とスクラップ工場だとどちらが高く買取ってくれるのかについてご紹介しました。
車を廃車にするときはディーラーや自動車販売店に依頼すると、あなたが廃車する費用を支払う必要が
あります。
もしお住まいの近くに、一般の方の車を直接引取ってくれるスクラップ業者がいる場合は、一度買取金額を聞いてみるといいでしょう。
スクラップ業者の買取相場は普通車で10,000~30,000円程、軽自動車で5,000~10,000円程ですので、ディーラーや自動車販売店よりお得に車を手放すことができます。
スクラップ業者より廃車買取業者はレッカー費用や永久抹消登録手続きなどが無料なうえに、高く買取りしてくれる傾向にありましたので、利用を検討するのも1つです。
最も高く買取り期待できる一括査定サイトを利用すると、自分で業者を探さなくても、車を高価買取してくれる業者を紹介してもらうことができますよ。
今回の記事を参考に、廃車する車を売るときにどの業者を利用するのかを検討してみてくださいね。
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