「未使用車ってどういう意味?」
「未使用車と新車ってどう違うの?」
なんて疑問はありませんか?
ディーラーやオートバックスのような量販店の店舗で見かける未使用車という文字。
未使用車は「使っていない車」という意味ですが、並んでいる未使用車をみると積算走行距離が10kmなど、わずかですが走行していることが分かります。
ただ見た目は新車同然で、新車との違いはほとんどありません。
今回は新車と未使用車の違いやメリット、また新車より未使用車のほうがお得なのかについてご紹介します。
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未使用車とはどのような車なのか??
まずは未使用車とはどのような車なのかについて解説します。
未使用車とは??
一般的に未使用車とは、誰にも購入されていない車で、新車をナンバー登録だけ行なった車のことをいいます。
先ほどお伝えしたように積算走行距離が10kmと数kmしか走っていないものが多いですが「誰にも購入されていなかったとしても走っているなら中古車ではないの?」と思いますよね。
確かに分類上は「中古車」になりますが、実際は新車にナンバーがついただけの車になりますので「新車」の扱いになり、このような車を以前は「新古車」とよんでいました。
ただ今では自動車公正取引協議会が新車と誤認させるおそれがあるとして「新古車」という言葉は不当表示にあたるとして使えなくなり「未使用車」という言葉を使うようになったのです。
つまり新車は誰にも購入されていなくてナンバー登録もされていない車、未使用車は購入はされていませんがナンバー登録されている車という違いがあるのです。
なぜ未使用車が出てくるのか??
これはディーラーには月々の販売台数(ノルマ)の目標があります。
ディーラーは月々の販売台数目標を達成することで、メーカーから莫大な奨励金を受け取ることができるのです。
この奨励金の制度はなかなか厳しいものがあって、例えば月の販売台数目標が100台としてその台数をクリアすれば奨励金がもらえるのですが、もし99台しか売れなかった場合は1円も奨励金が支給されなくなるのです。
仮に100台を売り上げたことで奨励金が100万円(1台につき1万円)もらえるとすると、99台の売り上げしかなかた場合は、意地でもあと1台販売して100万円の奨励金を受けようと思いますよね?
奨励金が0円か100万円では差が大きすぎますし、また「ノルマを達成した」ということでメーカーがディーラーに対する評価を上げます。
誰かが購入・使用するわけではありませんが、ディーラーの新車を一度登録だけしておくことから未使用車が出てくるのです。
未使用車のメリット・デメリットとは??
未使用車のメリット、デメリットについて解説します。
2つのメリット
・未使用車は新車価格より安い
1つめのメリットとして、未使用車は新車より購入代金が10~20%程安くなります。
新車価格と未使用車価格との差額はディーラーが負担しますし、新車購入時に支払う重量税が支払い済みのため、重量税分の金額も安くなります。
では実際に新車価格と比べるとどれくらい安くなっているのかを、以下の3車種でみてみましょう。
トヨタ・アクア15S
新車価格 | 2016 年 10 月登録 | 2016 年 8 月登録 | 2015 年 11 月登録 |
188.7 万円 | 169.9 万円 | 159.8 万円 | 149 万円 |
日産・ノートX
新車価格 | 2016 年 8 月登録 | 2016 年 4 月登録 | 2016 年 2 月登録 |
149.58 万円 | 123.8 万円 | 117.8 万円 | 109.8 万円 |
ホンダ・フィット13G Fパッケージ
新車価格 | 2016 年 9 月登録 | 2016 年 7 月登録 | 2016 年 2 月登録 |
142.5 万円 | 139.8 万円 | 119.8 万円 | 119.8 万円 |
新車は登録した年月を基準に、時間が経過するにつれて車の価値が下がっていくため、登録年月が古いものほど未使用車の価格が安くなっていることが分かりますね。
また未使用車の車両本体価格のほかに、以下の9つの費用がかかります。
①消費税
車両本体価格、代行手数料にかかります。
②自動車取得税
自動車取得税は車を購入・登録するときにかかる税金で、税率は車両価格に対して一定であるため、価格の安い未使用車の方がお得になります。
ただエコカー減税対象の新車であれば免税になる場合もあるので、事前に調べるといいでしょう。
③自賠責保険料
自賠責保険は、公道を走る車が必ず加入しなければいけない保険で、陸運局で未使用車を自分の名義にするときは自賠責保険に加入しておかなければナンバーを取得することができません。
未使用車の場合はディーラーが登録した際にすでに加入してあるため、個人で保険料を払う必要はありませんが、ディーラーによっては未経過期間分の保険料を請求してくる場合があります。
④リサイクル料金
車を廃車・解体する際にかかる費用のことで費用は車種によって異なります。
⑤印紙代・ナンバープレート代
申請書類に貼りつける印紙代やナンバープレートを取得するのにかかる費用です。
⑥登録代行費用
未使用車の名義をあなた名義に変更する場合は陸運局で名義変更手続きを行なう必要があるのですが、手続きをディーラーに代行してもらう際は代行手数料がかかります。
代行手数料の一般的な相場は15000〜20000円程です。
⑦車庫証明代行費用
あなたが未使用車を購入する場合、自宅から直線距離で2km以内の場所に駐車場を構える必要があり、車庫を構えていることを最寄りの警察署に申請する必要があります。
この手続きを車庫証明手続きといいますが、この手続きをディーラーに行なってもらう場合は代行手数料として10000~20000円程が必要になります。
この費用をおさえたい場合は、自分で警察署へ出向いて車庫証明手続きを行なうことができます。
⑧納車費用
ディーラーに車を自宅までもってきてもらうときに発生する費用です。
自分でディーラーまで車を取りにいけば必要ありません。
⑨整備費用
車を購入する際にかかる費用ですが、未使用車の場合はほとんど整備の必要がないため少額ですみます。
・納車までに時間がかからない
2つめのメリットとして、未使用車は中古車選びと同じで、目の前にある車を購入することになりますので、陸運局であなた名義に変更すれば車を手に入れることができます。
中古車とは違って納車前に必要な整備もほとんど必要ないため、2週間程で納車されるでしょう。
4つのデメリット
・自分好みや自分仕様の車を見つけにくい
未使用車は目の前にある現車を購入するため、すでにボディカラー、グレード、安全装備、快適装備などが決まっています。
自分がつけたいメーカーオプションなどを後からつけることはできないため、自分好み・仕様の未使用車を見つけることはかなり困難といえます。
・新車よりも車検が短い
未使用車はすでに登録されている車ですので、新車のように車検が丸々3年ついているわけではありません。
・ワンオーナー車ではなくなる
未使用車はあなた名義になる前に別の方の名義になっていますので、あなたはワンオーナー目の所有者ではなく、ツーオーナー目の所有者となります。
購入した未使用車を将来的に中古車として買取りしてもらうときには、ワンオーナーのほうが少し高く売れる場合があります。
・値引きはほとんどない
先ほどお伝えしたように、未使用車は新車より購入代金が10~20%程安くなっているため、値引きは期待できません。
ただ長い期間売れずに在庫として残っている未使用車や3月・9月のようなディーラーの決算期だと、多少の値引きが期待できるかもしれません。
値引きの代わりにフロアマットなどの備品をサービスで無料にしてもらえる場合もありますよ。
未使用車の購入資金を少しでも増やす方法とは??
未使用車は新車より購入代金が10~20%程安くなっているとはいえ、何百万円もする大きな買い物であることには間違いありません。
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一括査定サイトには複数の買取業者が登録しており、買取業者は一括査定サイトを利用した人の個人情報と所有している車の情報を送信してもらうことができるのです。
その情報を受け取った買取業者はサイト利用者に直接電話またはメールで連絡し、車を査定させてもらう日時を決めます。
そしてサイト利用者の車の保管場所へ出張し、車を査定した直後に買取金額を提示します。
つまりサイト利用者は、一括査定サイトを利用して買取業者が査定にしにくるのを待っているだけで買取金額を知ることができるのです。
複数の買取業者に車を査定してもらい、一番高く買取りしてくれる買取業者に車を買取ってもらいましょう。
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さいごに
今回は新車と未使用車の違いやメリット、また新車より未使用車のほうがお得なのかについてご紹介しました。
新車は誰にも購入されていなくてナンバー登録もされていない車で、未使用車は誰にも購入はされていませんがナンバー登録されている車のことをいいました。
未使用車は誰も使っていない車でありながら、新車価格よりも10~20%程安く購入できるというメリットがありましたが、車検の期間が短かったり、自分好み・仕様の車に出会える可能性が低いというデメリットもありました。
もし魅力のある未使用車があった場合は、新車より未使用車を購入するといいでしょう。
未使用車の購入資金を少しで増やす方法として、ネットを使った「車の一括査定サイト(無料)」をご紹介しましたので、ぜひ利用してみてくださいね。
今回の記事を参考に、新車と未使用車の違いを理解していただき、どちらを購入するかをお考えになってはいかがでしょうか。
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