「中古車を購入予定だけど、年式が古い割には走行距離が少ないのはどうしてなの?」
「年式が古くて走行距離が少ない車が安く買えるんだけどお得なの?」
何て疑問はありませんか?
積算走行距離が少ない車は、車が走っていない分、消耗部品もまだまだ消耗していませんし、機関的にも問題ないように思えますよね。
それは間違いではないのですが、もしその車が低年式の車だと何か違和感はありませんか??
車の年数が経っているなら積算走行距離も伸びているはずですが、積算走行距離はあまり伸びていない…。
果たしてこのような中古車が販売されている場合は「買い」なのでしょうか??
今回は中古車で年式は古いのに走行距離は少ないのはなぜなのか、その車は購入するべきかについてご紹介します。
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もくじ
低年式(年式が古い)・低走行の中古車は購入するべきか??
低年式(年式が古い)で低走行の中古車を購入すべきかについて考えたいと思います。
低年式・低走行の中古車の比較
例えばあなたは、車種・グレードなどまったく同じ以下の2つの中古車があった場合、どちらの車を購入しますか??
①5年落ち、積算走行距離50,000km、車両本体価格50万円
②9年落ち、積算走行距離30,000km、車両本体価格20万円
多くの方は②の中古車を選ぶでしょう。
その理由は、②の車は確かに年数が経っている車ですが、積算走行距離も少ないですし、さらに車両本体価格が安いからです。
しかし本当に②の車を選んでいいのか、②の車がお買い得車なのかを考えてみましょう。
低年式・低走行の中古車の実態とは??
中古車を選ぶときは「年式」「積算走行距離」を必ず見なければいけません。
高年式で低走行の中古車であるほど車両本体価格が高くなりますし、故障などのリスクも少ないといえるでしょう。
しかし先ほどの②の車は低走行ではありますが、低年式でもあります。
車が低走行・低年式の状態になるには、前のユーザーが以下のような乗り方をしていたと予測できます。
(1)毎日買い物程度にしか車に乗らない
(2)週末に出かけるときしか車に乗らない
(3)数ヶ月に1回、遠出するために車を乗る
長年所有していたのにも関わらず積算走行距離が少ないのは「車をあまり使わずに駐車している時間が長い」ということです。
(1)のような乗り方をしている場合は、エンジンが温まりきる前に店についてしまい、そしてエンジンを切っている可能性があります。
この乗り方はエンジンだけでなく、バッテリーなどの電気系統にも負担をかけてしまいます。
(2)・(3)の場合は、走っている時間より駐車している時間のほうが長いことになります。
車は駐車させておけば見た目上の変化はないように思いますが、実は車を動かさずに駐車させているとさまざまなところに悪影響を及ぼしているのです。
私もこれまでに(2)・(3)の状態の車をたくさん見てきました。
例えばトヨタ・100型チェイサーは数ヶ月に1度しか動かされておらず、駐車されている間に車のタイヤの空気が抜け、タイヤの空気圧が少ない状態に…。
ヘッドライト表面はくすみはじめ、ボディコーティングがされていないためか、一部で車の塗装が剥がれているところが確認できました。
それよりさらに動かされていなかったのがトヨタ・10型セルシオです。
毎日その車が駐車されているところを通るのですが、数年間動かされた痕跡がありません。
車の状態が悪くなりすぎて「動かせない」と言ったほうが正しいかもしれません。
車のタイヤの空気圧が減っているだけでなく、エアサスのエアが抜け、タイヤとボディの内側が干渉している状態にまでなっていました。
これらはあくまでも一例ですが、このように車は動かしていないほうが急速に部品やパーツの劣化が進むため、低年式・低走行の中古車は一概に安全だとは言えないのです。
低年式・低走行の中古車はおすすめできるか??
一般的に車の積算走行距離の目安は1年間に10,000~15,000km程だと言われています。
中古車査定士も車を買取りするときに年式と積算走行距離を見ますが、査定の基準として年間走行距離10,000kmを1つ目安にしています。
つまり年間走行距離の平均が20,000km走っている場合はマイナス査定になりますし、年間走行距離の平均が5,000kmに満たない場合も低走行車としてマイナス査定のポイントとなります。
中古車査定士が年間走行距離10,000kmを1つ目安にして、その前後の距離の中古車はマイナス査定にするくらいですから、やはり低走行の車には故障などの問題が生じやすいのです。
そう聞くと低年式・低走行の中古車はおすすめできないように思われますが、きちんと点検・整備してくれる中古車販売店で中古車を購入するのであれば、低年式・低走行の中古車であってもおすすめできます。
低年式・低走行の中古車を購入するときのポイントとは??
長期保証をつけてくれる中古車販売店を選ぶ
先ほどご紹介したように低年式・低走行の中古車は部品の経年劣化が予想されますので、購入後に保証に入ることができる中古車販売店で車を購入することをおすすめします。
低走行の車は走っている距離が少ない分、前のユーザーが乗っていたときも不具合が出なかったものがたくさんあります。
しかし低年式で部品が経年劣化していることは間違いありませんから、長期保証をつけておくことで、無料で部品を交換してくれたり、無償で修理してくれるサービスを受けることできますね。
購入前に現車をしっかりチェックする
低年式・低走行の中古車はパッと見た感じはきれいであっても、細かい部分を見ると複数の欠陥が見つかる場合があります。
ボディを見たときに塗装部分に剥がれや焼けがないかは十分にチェックしましょう。
塗装がダメになっている中古車を購入すると、その部分からサビが発生することがありますよ。
何よりも経年劣化で心配されるのはブッシュなどのゴム部品をチェックすることです。
簡単なところでいうワイパーゴムや、ドア部分に取り付けられているゴムなど、細かい部分まで見ておきましょう。
その他、車の下にもぐるか中古車販売店に車をジャッキアップしてもらって、車の底をチェックします。
車軸のところにはドライブシャフトブーツといわれるゴムがありますし、オイル漏れはないか、マフラーや触媒からの異音はないかなど、車の底部分は普段あまり確認されない分、異常が見つかりやすいところです。
できることなら試乗させてもらって、走行中の不具合を確認できればベストですね。
購入後は消耗部品をすべて交換する
低年式・低走行の中古車は長年駐車されていたことをみると、定期的なオイル交換やベルト交換が行なわれていない可能性が高いです。
オイル系の交換はそれほど費用がかかるものではありませんので、車を長持ちさせるためにもすべて交換することをおすすめします。
合わせてオイルエレメントやエアフィルターなど、エンジンの性能に直接関わる部品も交換しましょう。
意外に見落としがちなのがタイヤの経年劣化です。
ノーマルタイヤの交換の目安は5年以内、または使用してから50,000km以内ですので、タイヤの製造年・週を確認することと、実際にどれほど残り溝があるのか、ひび割れがないかなど、タイヤのチェックは忘れずに行なってくださいね。
その他のチェックポイントは??
その他確認しておくべきことは、点検整備記録簿があるか、修復歴はないかを確認しましょう。
点検整備記録簿をみれば、いつ・どこの工場でメンテナンスしたかが分かりますので、安心を得るための材料になります。
修復歴があると低年式・低走行の中古車に限らず、購入してからエンジン・ミッション、電気系統の不具合が発生する可能性が高いです。
車両本体価格相場はネットでチェックすることができますので、あらかじめ相場をチェックしておいて、あまりにも車両本体価格が相場からかけ離れている場合は、なおさら中古車販売店の営業マンに車の状態を確認すべきです。
低年式・低走行の中古車を購入したら12ヶ月法定点検を受ける
低年式・低走行の中古車を購入した場合、先ほどご紹介したようにオイル系などの消耗部品はすべて交換することをおすすめしました。
より安心して中古車に乗るためには、購入してからすぐにディーラーで12ヶ月法定点検を受けることです。
12ヶ月法定点検の点検項目は、国が定める保安基準に適している車かどうかの点検をしてくれます。
この点検を受けることで交換しなければいけない部品があればそれを見出してくれますし、点検後は整備点検記録簿が発行されます。
ディーラーで12ヶ月法定点検を受けたときに費用は、軽自動車で10,000円程、普通車で15,000円程と、それほど高額ではありませんので、購入後はすぐにディーラーで法定点検を受けることをおすすめします。
低年式・低走行の中古車の購入資金を得る方法とは??
低年式・低走行の中古車を購入するためには、何十万円・何百万円の費用が必要ですし、購入してからは法定点検を受けたり、消耗部品を交換するためにもお金が必要です。
その費用を得るために利用をおすすめするのが、ネットを使った「車の一括査定サイト(無料)」です。
今乗っている車を高価買取してもらうことで、中古車の購入費用やメンテナンス費用を得ることができますね。
一括査定サイトを利用するとあなたの車を買取りたい複数の買取業者が連絡をしてきます。
1軒ずつの買取業者に車を査定してもらい、一番高く買取りしてくれる買取業者に車を売却しましょう。
そうすることで低年式・低走行の中古車の購入資金を得ることができますよ。
詳しくはこちらをどうぞ。
さいごに
今回は中古車で年式は古いのに走行距離は少ないのはなぜなのか、その車は購入するべきかについてご紹介しました。
低年式・低走行の中古車は、低走行だからといって不具合がないわけではなく、むしろ長年の経年劣化で早急に部品を交換しなければいけない車がたくさんあります。
低年式・低走行の中古車の中古車を購入する前は、記事でお伝えしたように必ず現車確認をしてくださいね。
また購入後はオイル系などの消耗部品をすぐに交換するとともに、ディーラーで12ヶ月法定点検を受けることをおすすめします。
今回の記事を参考に、低年式・低走行の中古車を選ぶときはさまざまなところをチェックしてから購入してくださいね。
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