中古車が走行距離不明なのはなぜ?改ざん?購入するのは危険なの?

「中古車を購入予定だけど、走行距離がわからない車があるのはなぜなの?」

「走行距離が不明な車を購入するって大丈夫?」

何て疑問はありませんか?

中古車を探すときに多くの方が「年式」「積算走行距離」を確認します。

たまに積算走行距離の欄に“走行距離不明”とありますが、なぜ積算走行距離が分からないのか、疑問に思われたことがあるでしょう。

積算走行距離が不明の中古車は、他の中古車よりも車両本体価格が安い傾向にありますので安全・安心なのであれば購入したいという方も多いはず。

今回は中古車に走行距離不明があるのはなぜなのか、それは改ざんなのか、購入するのは危険なのかについてご紹介します。

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積算走行距離が不明になるのはなぜなのか??

積算走行距離がなぜ不明なのかについて解説します。

メーターの巻き戻し

2017年に販売された新型の国産乗用車をみると積算走行距離を示すODOメーターはデジタル表示になっているものばかりです。

昔の車はODOメーターやTRIPメーターがアナログの回転式で、TRIPメーターを0kmにする場合はメーターから伸びている長いノズルボタンを押せば0kmに戻っていましたよね。

昔のアナログ型のメーターの場合、悪徳業者の手にかかればODOメーターの距離を簡単に巻き戻しすることが可能だったため、例えば150,000km走行していた車であっても十万の位の1を0に巻き戻せば、ODOメーカーを50,000kmにすることができていたのです。
このように悪徳業者は実際の積算走行距離よりも意図的に距離を少なくし、低走行車として中古車を高く中古車を高く売っているところもありました

ただ最近の車はODOメーターがデジタルになっており簡単に巻き戻しができなくなっていますし、車検のたびに更新される車検証にも、前回・前々回の積算走行距離を併記されるようになりました。

これはメーター巻き戻しの不正対策の1つなのです。

2017年1月には、過去に車検を受けたときに記録された最大値を車検証に記載するなど、不正に対しての対策がより一層厳しくなっていることもあり、現在ではメーターの巻き戻しをしている車はほとんどいってないでしょう。

とはいっても、もしものときのためにODOメーターと車検証記載の積算走行距離が一致しないケースがありますので、それについては次でご紹介しますね。

ODOメーターと車検証記載の積算走行距離が一致しない2つのケース

①メーターの巻き戻し

不正にODOメーターを巻き戻して改ざんするケースです。

2015年に中古車販売店がメーターの巻き戻しをした中古車を販売したとして詐欺罪で逮捕された事例もあります。

②メーターを交換した

実はメーターはプラスのネジ数本でとまっているだけで、簡単に取り外すことが可能です。

メーターが新品の場合はODOメーターが0kmになり、中古品の場合は中古メーターがもともと示していた積算走行距離になります。

もしメーターの交換歴があるのであれば、中古車販売店側はそれを明記する必要があります。

積算走行距離を「不明」にして中古車を販売する販売店

先ほどはメーターの巻き戻し、メーターを交換した場合は、本当の積算走行距離が分からなくなるため、中古車を販売するときは積算走行距離を「不明」と表示するのでした。

しかし中古車販売店の中には、この「積算走行距離“不明”」を意図的に使っているところもあります。

例えば中古車販売店は積算走行距離が150,000kmも走っている車であれば0円で下取りをして仕入れています。

ただこれだけ距離を走っている車をお客様は買おうとしません。

だからといって150,000kmのODOメーターを巻き戻して50,000kmにするのは犯罪ですので、この場合は「積算走行距離は50,000kmですが実際の距離は分からない(=走行距離不明)」として車を売るのです。

お客様の多くは「10万キロもメーターを巻き戻さないだろ…」と思っていますが、中古車販売店は車を売るために巻き戻していると思ったほうが無難です。

またメーター交換車もディーラーや整備工場で交換してもらって、メーター交換時の積算走行距離が記された記録簿があるといいのですが、中古車販売店で売られている車は基本的にそのような記録簿をもっていません。

そう考えると走行距離不明車は一般人が手を出すべきではありませんね。

ちなみに走行距離不明車は、基本的に買取業者も買取りを避けています。

買取業者は買取りした車を全国ネットワークの業者オークションに出品して販売しますが、業者オークションはこれまで取引された車の車台番号と出品されたときに積算走行距離がデータとして残っています。

もし前回の出品のときより積算走行距離が少なくなっていれば、メーター交換や巻き戻しなどの改ざんの可能性があると認識されてしまい「走行距離不明車」として扱われます。

一度走行距離不明車となった場合、その車はそれから先ずっと走行距離不明車としての扱いを受けることになります。

走行距離不明車は店舗で安く販売したとしてもお客様から敬遠され、中古車販売店が大損することになりますので、中古車販売店によっては「積算走行距離が改ざんされていたことが発覚した場合は取引を無効にする」といった条件をつけているところもありますよ。

積算走行距離の改ざんを見抜く方法とは??

車に詳しくない方がメーター改ざんについて見抜くことは難しいですが、これからご紹介する方法で積算走行距離が改ざんされているかをチェックすることはできますので参考にしてくださいね。

車検証の「走行距離計表示値」をチェックする

車検証の下のほうに「走行距離計表示値」という項目があり、これは前回の車検のときの積算走行距離を示したものです。

また前々回の車検のときの積算走行距離である「旧走行距離計表示値」も併記されています。

当然のことですが「旧走行距離計表示値」より「走行距離計表示値」のほうが距離が増えていないとおかしいのに、距離が少なくなっていればメーター改ざんの可能性が高いです。

契約書の積算走行距離の欄をチェックする

中古車販売店はお客様に中古車を販売するとき「契約書」を作成します。

契約書には中古車の車台番号や積算走行距離が表示されているため、契約書をみるとその中古車の積算走行距離を知ることができるのです。

中古車を購入する前と、実際に中古車を購入したあとに、契約書に記載されている積算走行距離と実際のODOメーター、車検証の走行距離計表示値を比較してみましょう。

次の場合はメーター改ざんの可能性が大ですので注意する必要があります。

①契約書の積算走行距離が車検証の走行距離計表示値より少ない
②契約書の積算走行距離の欄に「走行距離不明」と表示されている

先ほどお伝えしたように、②はメーター交換されているときにも「走行距離不明」と表示されるときがありますが、ディーラーや整備工場でメーターが交換された場合は、交換前のODOメーターに記されている積算走行距離が書面で記録として記載されますので、走行距離不明とはなりません。

①・②の場合は「実際の積算走行距離=ODOメーター距離」となるケースですので注意してください。

タイミングベルトの交換歴をみる

タイミングベルトはゴム製の場合10万キロごとに交換する必要があります。

タイミングベルトが交換された際にはエンジンルームの見やすいところに、積算走行距離がどれくらいのときに交換したかが分かるステッカーが貼られます。

そのステッカーより契約書やODOメーターの距離が少ない場合は、積算走行距離が改ざんされている可能性が高いです。

ただタイミングベルトが交換されていてもステッカーが貼られていない可能性もありますので、ステッカーがなければ改ざんされているかの判断は難しいのが現状です。

走行メーター管理システムを利用する

走行メーター管理システムとは、業者オークションに出品された中古車の積算走行距離を管理しているシステムです。

この走行メーター管理システムへ照会をすることで不正チェックが可能です。

一般の方が利用するには「日本自動車査定協会」または「日本中古自動車販売協会連合会」の受付窓口にチェック依頼することになり、照会料金は1,500円になります。

メーター確認のため現車を最寄りの支所へ持ち込む必要がありますので、中古車を購入した後に利用できると考えてください。

これまでにご紹介したチェック方法では積算走行距離に不安が残る場合や、しっかりとメーター改ざんについて調べたいという場合に利用するといいでしょう。

中古車購入後にメーター改ざんが分かったときはどうすればいい??

なぜメーター改ざんされていることが分かったのか、それを証明できるものを準備して「自動車公正取引協議会」または「消費生活センター」に相談しましょう。

あなた1人で証拠をもって中古車販売店に訴えても、まともに応対してもらえない可能性が高いですので、専門機関に入ってもらうことをおすすめします。
また各市町村では弁護士による無料相談を行なっているところもありますので、弁護士に相談するという手もあります。

メーター改ざんが不安な場合は、自分や車業者と一緒に改ざんがないかを調べ、改ざんが分かればすぐに専門機関に相談してくださいね。

購入してからあまり時間が経ちすぎると「メーター改ざんを納得して乗っていた」と捉えられますし、場合によっては契約解除の手続きができなくなる場合もあります。

今乗っている車を使って中古車の購入資金を得る方法とは??

中古車を購入するときの資金が足りない場合、今乗っている車を売ることで購入資金を得ることができます。

車を「売る」と聞くと、自分で車を買取業者に持ち込んで…、書類手続きをして…、と、面倒なイメージがありますが、ネットを使った「車の一括査定サイト(無料)」を利用すれば、簡単に車を売ることができます。

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さいごに

今回は中古車に走行距離不明があるのはなぜなのか、それは改ざんなのか、購入するのは危険なのかについてご紹介しました。

走行距離不明の中古車はODOメーターが巻き戻されたり、メーター交換された場合に使われる表示です。

ODOメーターの巻き戻しは詐欺罪が成立した例をご紹介しましたように、これはメーターの改ざんにあたります。

またメーター交換はディーラーや整備工場で行なわれた場合は、前のメーターの積算走行距離を記した記録簿または書面が発行されますので安心ですが、それら以外でメーター交換された場合は記録簿や書面がない可能性が高いです。

また中古車販売店が車を売りやすくするために、意図的に「走行距離不明」の表示を使う場合もありました。

これらのことを考えると走行距離不明の中古車は、確かに車両本体価格は安いですが購入するのは危険ですし、購入をおすすめしません。

中古車を購入するときにメーターが改ざんされていないか不安なときは「日本自動車査定協会」または「日本中古自動車販売協会連合会」でメーターのチェックを受けましょう。

もし改ざんが発覚した場合はすぐに「自動車公正取引協議会」「消費生活センター」などの第三者機関に相談してくださいね。

今回の記事を参考に、中古車販売店で走行距離不明の車がなぜあるのかを理解していただいたうえで、中古車をお選びになってくださいね。

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