「中古車を購入する予定だけど修復歴があるけど何かデメリットってあるの?」
「修復歴有の中古車を購入する時に注意することってある?」
何て疑問はありませんか?
中古車販売店は中古車に表示されている修復歴の有無。
修復歴がある車は問題なく乗ることができるのかという不安がある反面、修復歴なしの車より車両本体価格が安いのが魅力的です。
もし安全に乗れるのであれば修復歴ありの車を購入してもいいかなという方もいらっしゃるはずです。
今回は修復歴ありの中古車を購入する際の注意点、またメリット・デメリットについてご紹介します。
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修復歴ありの中古車を購入するときの7つの注意点とは??
修復歴ありの車は、車の骨格部分を修理した車のことをいいます。
その名の通りすでに損傷部分を「修復」した車ですので、プロがみない限りはどこに修復歴があるのか分かりません。
例え修復された箇所が分かったとしても、修復歴ありの車は以下の7つ注意点・リスクがあります。
修復歴ありとなる事故の規模が分からない
修復歴ありになったということは、何かしらの事故を起こしたということです。
その事故がものや壁にあたったような程度の事故なのか、廃車にする一歩手前ほどの衝撃を受けた事故なのかが分からないのです。
事故の規模に関わらず、車の骨格部分を修復した車はすべて「修復歴あり」の扱いになるため、事故の内容になって不具合が出る箇所も数も異なります。
事故の規模が分かったとしても、実際どこに不具合が出てくるかはプロであっても判断は難しいですので、いつ・何が起こるかが分からないというリスクを背負わなければいけないのが注意点です。
車の前方を事故した車のリスクは高い
車の最重要機関であるエンジン・ミッションは車の前についています。
前から衝突事故を起こした車はエンジン・ミッションだけでなく、ハンドル操作やブレーキへの損傷を受けていますので、いずれかの箇所からの不具合を避けることはできないでしょう。
最悪の場合はまっすぐ走ることができない、ハンドルが思ったように切れない、ブレーキの効きが悪かったりブレーキ作動時に振動がくるなど、事故を起こしてもおかしくない状況になる場合があります。
またエンジンやミッションを載せている部分は骨格を溶接した部分に載せられていますので、これらの機関への影響は出てきて当然です。
修復歴ありの車を購入する場合は「どこの部分を修理したのか」は必ず聞くべきですし、車の前を事故した車に関しては相当なリスクがあることを知っておいてください。
車の後方からの事故でもリスクはある
先ほど修復歴ありになる条件は「車の骨格部分を損傷したもの」とお伝えしましたが、車の骨格は前後左右すべてつながっているもので、骨格のつなぎ目は溶接で接着されています。
そのため後ろから追突された事故の場合、修復されているのはもちろん後方の骨格部分です。
ただ事故の衝撃で前方にもその影響が伝わっていることを忘れてはいけません。
先ほどは前方を事故した車のリスクは高いとお伝えしましたが、後方からの事故であっても油断はできないということです。
事故を起こしたときの被害が大きくなる
一度骨格部分を修復した車は、きれいに修復されていたとしても修復する前のような強度を保てるわけではありません。
そのため修復歴ありの車を購入後に、同じ箇所を損傷する事故を起こした場合は、修復前より被害が大きくなるというリスクがあります。
しかも2度目の事故の場合は損傷部分も拡大しますので、修理費用はかなり高額になり、せっかく安く修復歴ありの車を買ったとしても結局お金が余計にかかってしまうのです。
費用面のダメージも大きいですが、修復歴なしの車であれば耐えられるはずの事故も、修復歴ありの車では耐えられなくなり、車に乗っている人へのダメージも大きくなることを最優先に考えなければいけませんね。
電気系統の不具合が起きやすい
修復歴ありの車に必ずといっていいほどみられる症状が、以下のような電気系統の不具合です。
箇所 | 不具合 |
エアコン | 冷暖房が効かず風だけが出る |
パワーウインドウ | スイッチを操作しても動かない、窓はあいたが閉まらなくなる |
ドアロック | キーレスを使ってドアロックの開閉ができない |
サイドミラー | サイドミラーが開かない、角度調整ができない |
ライト | ライト・ウインカーがつかない、ライトがついたり消えたりする |
カーナビ | ナビがつかない、急に電源がオフになる |
クラクション | クラクションがならない、押し続けても音が飛ぶ場合がある |
修復歴ありの車は事故の衝撃でこのような症状がたびたび見られることがあります。
ライト系がつかないと事故につながってしまいますし、ドアロックが動かなければ盗難被害に合う可能性があります。
これまでは骨格部分に関する不具合を中心にお伝えしてきましたが、このように修復歴ありの車は骨格に関係がないところであっても影響を及ぼすことを知っておきましょう。
保証期間内の中古車でも保証されない部分がある
修復歴ありの車でも、ディーラーや販売店の保証がついているものがあります。
保証期間内であれば購入後に不具合が出たとしても、保証範囲内なら安心される方がいらっしゃいますが、実は安心できない部分があります。
例えばトヨタのロングラン保証(トヨタU-Carの安心保証)の保証内容を見ると「機能上影響のない現象(音・振動・オイルのにじみなど)は保証の対象になりません」と記載があります。
つまり修復箇所から異音がしたりがたつきがあったとしても、走行に支障がないと判断されれば無償修理をしてくれないのです。
これも修復歴ありの車の辛いところですね。
売りたいときに買取りしてもらえない可能性がある
修復歴ありの車は、購入時は安く買えますが、売るときはもちろんのことですが高値で売れることはありません。
買取業者によっては修復歴の車を買取りしても利益にならないどころか、在庫として抱える可能性が高いため、買取りすらしない業者もあります。
一般に修復歴ありの車は、修復歴なしの車の7~8割以下の買取金額しかつきません。
ですので、修復歴ありの車を買うときは、状態を十分に確認したうえで、乗りつぶすつもりで購入することをおすすめします。
修復歴ありの中古車のメリット・デメリットとは??
修復歴ありの中古車のメリット、デメリットについて解説します。
修復歴ありの中古車のメリット
修復歴ありの中古車のメリットは、安い金額で車を購入することができるということです。
修復歴ありの中古車が安くなっている理由は、車の性能に問題があるというよりかは、車を購入しようとしている人は「修復歴あり」という表示をみただけで購入を避けるため、価格を下げざるを得ないため、車両本体価格が安くなっているのです。
修復歴ありの中古車のデメリット
先ほどお伝えしたように、購入するときに安い値段で修復歴ありの車を購入することができますが、自分がその車を手放すとなったときは、修復歴なしの車の7~8割以下の買取金額しかつきません。
また修復歴ありの車は、損傷部分を修復すれば見た目は元通りになっていますが、走る、曲がる、止まるといった動作に違和感をおぼえるときがあります。
例えば、走行中にハンドルを離すと左右どちらかに寄り始める、一定のスピード以上になると振動が始まる、コーナーリングの時にフロントまたはリアが流れる、ブレーキ作動のときに振動が伝わるなど、正常ではない状態を感じる場合があります。
しかしこれらの状態は修復箇所や衝撃具合によって異なりますし、軽度な修復な必要で済む程度であれば、熟練のある修理士が修復すれば、走行中に違和感をおぼえることはほとんどありません。
修復歴ありの車を購入する際は十分チェックする必要がある
ほとんどの中古車販売店では、プライスボードに修復歴の有無について表示していますが、実際にどのような修復なのかは販売店に問い合わせる必要があります。
修復の度合いやどのような規模の事故なのかが分かればベストですし、少しのヘコミや骨格への影響が小さいものであれば、修復歴ありの車でも購入していいでしょう。
また試乗して走る、曲がる、止まるに違和感がないか、停車中のアイドリングに問題はないか、電気系統に不具合がないか、足回りに問題はないかをチェックするべきです。
もし知り合いに、車に詳しい方がいらっしゃれば一緒に車をみてもらうといいですね。
中古車販売店が修復歴について十分に説明できない様子であれば、例え値段が安い中古車であっても購入を控えたほうがいいですよ。
安心した修復歴の車を購入したい場合は、中古車鑑定士による鑑定をうけている車を選びましょう。
修復歴ありの中古車の購入費用や修理費用を得る方法とは??
修復歴ありの車は修復歴なしの車より、車両本体価格が安いため手軽に購入することができます。
修復歴ありの車を購入する際は乗りつぶすことを前提に購入されたほうがいいとお伝えしましたが、もし車に不具合が生じた場合は、基本的に保証を受けることはできません。
つまり修復歴ありの車を購入する場合は、少しでも多くのお金をもっていることが望ましいです。
そんなときに利用をおすすめするのが、ネットを使った「車の一括査定サイト(無料)」です。
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できるだけ多くの買取業者に車を査定してもらい、一番高い買取金額を提示してくれた買取業者に車を買取りしてもらうことで、修復歴ありの中古車の購入資金や、不具合が出たときの修理費用にあてることができますね。
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さいごに
今回は修復歴ありの中古車を購入する際の注意点、またメリット・デメリットについてご紹介しました。
修復歴ありの中古車を購入するときの注意点を7つあげておきましたので、熟読されてから中古車の購入をお考えください。
また修復歴ありの中古車のメリット・デメリットについてご紹介しましたが、デメリットを克服するためには、中古車を購入する前に中古車販売店の営業マンから修復具合をしっかりと聞きましょう。
話しを聞くだけでなく、中古車のエンジンルーム、足回りなどの確認、異音がないかの確認、そして試乗させてもらって走る、曲がる、止まるの動作確認を十分に確認する必要があります。
もし中古車販売店の営業マンの説明があいまいであれば、その中古車は購入するべきではありません。
今回の記事を参考に、修復歴ありの中古車を購入する際の注意点を十分に理解していただき、状態の良い中古車を選んでくださいね。
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